ブログを見ていただき、ありがとうございます。
田中和孝です。
ここ最近は「AI(人工知能)によって代替される仕事○○選」などというタイトルの記事がネット上やその他メディア問わず、多くなってきています。
最近は特にチャットGPTの精度には驚きます。
奪われる仕事とそうでない仕事
私なりに考えたのですが、「代替されやすい仕事」と「代替されにくい仕事」の中身をよく見てみると、大きく2つに大別できると思いました。
一つは「相手との対話が必要な仕事」、もう一つは「仕事の内容がある程度定型化されていて、相手と対話する必要がない仕事」です。
後者の「定型化されている仕事」とは、言い方を変えると「作業マニュアルが書ける仕事」なのかもしれません。
操作する、検査する、作る、運ぶ、集める、計算するなど、作業マニュアルが書けるものです。
これらの仕事は、極論ですが目の前に材料や書類があれば、一人で完結できます。
要するに人と対話せずとも処理可能な仕事です。
これに対して前者の「相手との対話が必要な仕事」とは、
人と対話しなければ成り立たない仕事です。
悩みを聞く、教える、クリエイティブな生産、医療などですが、これらをまとめると、
- 心に関すること(精神的なこと)
- 身体に関すること(医療、美容的なこと)
- 感性に関すること(文化的、芸術的なこと)
だと言えると思います。
これらはいずれも人間の繊細な感覚でしか感じることができないし、表現もできなし、受け取ることもできません。
体の不調を感じ、それを医師に伝え、医師はどのような症状か顔色やその他五感をフルに使って診察する…
これは人間同士の対話でしか実現できません。
確かに、歴史を振り返ってみても産業が発達するにつれ、色々な仕事が機械に奪われてきました。
ざっくり言うと、「職人さん」がどんどん減っていくことになるんですね。
どんな仕事が生き残っていくのか?
私はこういった状況、時代になっていく中で、改めて強く思います。
「人と対話していく仕事はこれから最も生き残っていきやすい職業」だと。
(対面・オンラインに限らず)
理由は、悩みに応じた対応が必要なので、この部分を重要視していけばAIに仕事を代替されないと思っています。
世の中のすべての業務の中にも、「定型的なもの」と「定型では対処できないもの」があると思います。
「定型的なもの」つまり「作業マニュアルに書ける仕事」はAIに代替されていくでしょう。
仕事の多くがAIに代替されると言われているのは、これが大きなところだと思います。
しかし「定型では対処できないもの」、例えば複雑な案件に関しては関係者を集めて話合いも必要だろうし、そこにはそれぞれの立場の利害関係があるし、人のこころを読み解き、説得して丸く収めていかなければいけない…
果たしてこれがAIにできるでしょうか?
私はまだ想像することができません。
今後は、「作業マニュアルに書けない仕事」、さらに言い換えると「作業マニュアルに書けないこともないが、手順通りにやっても容易にはできないこと」に関することを仕事にしていけばいいと思います。
そうすれば、時代が移り変わろうとも、人間が主体の社会である限り、AIに仕事を奪われるなどということは、まずありえないと考えています。