ブログを見ていただき、ありがとうございます。
田中和孝です。
先日、いくつかの買い物があって100円ショップに行きました。
買うものの中の一つにお風呂で使うボディータオル(いわゆるゴシゴシタオル)がありました。
消費者は「選ぶ」のに苦労している
早速売り場に向かったのですが、まぁ種類が多い多い…
ボディータオルだけで20種類くらいありました。
品揃えが多いことはありがたいのですが、ある意味、種類があり過ぎて困ってしまいました。
その中から一つを選んで買わなければいけないので、まずは「肌触り」が最重要事項だろうと思い、一通り手触りを確認しました。
あまり粗いと肌が痛いので、ソフトなものを使いたかったので、20種類の中から7種類ほどに絞りました。
そこからがなかなか決まらないんですね。
決定打がないというか…
私はどちらかというと優柔不断な方なので、とても迷ってしまいます。(100円なのに 笑)
決め手となる言葉
そんなとき、ボディータオルのタグにこのようなキャッチコピーが書かれていました。
「少量の石けんでもシッカリ泡立つ」
「せっけん派」
「石けんで洗う人のためのボディータオル」
これでもか!というほど、石けん専用ボディータオルということが強調されたキャッチコピーでした。
私は「石けん派」です。
※潤い系の液体ボディーソープのいつまでも残るあのヌルヌル感が苦手なのです。
確かに石けんは、ボディーソープに比べ、泡立ちにくいです。
うまいことお湯を配分しながら泡立てないと、なかなか泡立ちません。
「石けんは洗いあがりはスッキリして気持ちいいんだけど、泡立てる時がなぁ…」と日頃から少しだけ意識していた私にとっては、「バチっ」とくるキャッチコピーでした。
他の商品はというと、
・やわらなか肌触り
・しっかり泡立つ
といった、ボディーソープや石けんの種類を問わず使える汎用的なキャッチコピーでした。
これらの他の商品と比較した時に、「石けん派」の私にとっては、他の商品を選ぶ理由などなく、この「石けん専用」のボディータオル「一択」でした。
キャッチコピーは貴重な情報源
商品選びにあまり時間を掛けたくなかった私にとっても、すんなり決断に導いでくれたキャッチコピーはありがたかったです。
この一連のことで次のことを感じました。
- キャッチコピーは使用前の見込み顧客にとっては貴重な「商品情報」である
- 見込み顧客には、商品の一番の特長を伝えなければならない
- そして見込み顧客が得られる利益をはっきりと伝えなければならない
商品・サービスを提供する者の責任として、見込み顧客にしっかりと説明をする必要があると改めて認識させられました。
ウソは絶対にいけませんが、見込み顧客は商品を使うまではその良さを感じることができません。
そこで、商品の特長や得ることができる利益をしっかりとキャッチコピーなりでお伝えするのは、見込み顧客に対する愛情なのかな…とも感じました。
「有形」と「無形」の違いはあるとは思いますが、私たちが商品・サービスを提供していく際も全く同じことが言えると思います。
見込み顧客には、まずしっかりと自分の商品・サービスのコンセプトを知っていただき、自分のためのサービスだと認識していただき、そして見込み顧客にとってどんな利益があるのかをきちんとお伝えしなければ、心を動かし、実際に行動に移していただきにくいのではと考えております。
改めて今回のボディータオルのタグを見てみると、
- 少量の石けんでもシッカリ泡立つ
→使う人の利益は何か - 石けんで洗う人のためのボディータオル
→誰のための商品か - せっけん派
→誰のための商品か、のダメ押し
本当にシンプルで秀逸です。
ぜひ参考にしていきたいキャッチコピーです。