こんにちは。
開業3年以内の士業・コンサルタントの
「強みの明確化」と「集客のしくみ化」を支援する、
売れる士業プロデューサーの田中和孝です。
甲子園では高校球児達が熱い戦いを繰り広げていますね。
夏の風物詩なので、甲子園がはじまると「夏本番」といった感じになります。
毎年、私の出身地である熊本代表の試合があるときは、やっぱり気になってしまいます。
今年の熊本代表は出場回数21回を誇る熊本工業です。
6年ぶりの出場となりますが、公立高校が出場するのが難しい時代になっている中、コンスタントに出場していることは、凄いことだと思ってしまいます。伝統の力でしょうか。
さて、熊本工業の初戦は8月10日に山梨代表の山梨学院と対戦しました。
結果から言うと、延長12回の末、3x-2で熊本工業のサヨナラ勝ちで終わりました。
しかも最後は、センターバックスクリーンへのサヨナラホームラン。
見ていてとても興奮した試合となりました。
試合展開は、初回に山梨学院に2点を先制されて、苦しい展開になります。
熊本工業も初回から毎回ランナーを出すのですが、送りバント失敗、2度に渡る牽制死でなかなかランナーをスコアリングポジションへ進めることができずにいます。
4回裏の攻撃、先頭打者が四球で出塁しました。
今までのバント失敗や牽制死が頭にあるためか、ベンチもなかなか送りバントのサインを出せず、結局、強行策で2アウト1塁になってしまいました。
試合を見ながら、
「送りバントが決まらず、相手ピッチャーの牽制がうまいので盗塁もエンドランもできない。どうやってランナーを進めるのだろうか・・・得点は入るのだろうか?」
と心配しながら観戦していました。
すると次の5番バッターが2塁打で、1塁ランナーが生還し、1点返しました。続く6番バッターも連続2塁打で、あっという間に同点に追いつきました。
あれだけバントや牽制に苦しめられ、次の塁を陥れるのに苦労していたのが、それを吹き飛ばすような連続長打2本で、いとも簡単に得点できたのです。
私の頭の中には「連続長打」というものが全くなく、「あ~、そういえばこういった方法でも点が取れるんだ」とバカみたいなことを考えていました。
自分のイメージとしては、
「何でもいいので出塁→送るor進塁打→単打でタイムリー」
と言う流れの得点シーンしか頭になかったからです。
また、地方予選でもホームラン1本しか出ていないチームだし、甲子園の強豪相手では長打(しかも連続長打)はそんなに出ないだろうと思い込んでいました。
思い込みやイメージというのは本当に怖いです。
「2塁打を2本打てば1点入るじゃない」という思考が全くなくなってしまうからです。
野球をよく知っている人ほど、連続長打など滅多に起こらないことだと知っているので特に高校野球では、「出塁→送る→タイムリー」で1点ずつということが点を取る常套手段として頭に焼き付いています。
確かに今回の例は、稀に起こることが、たまたま起こっただけかもしれません。
(おまけに最後は、7番バッターのサヨナラホームランです)
しかし、私たちも目の前のことに対して、基本に忠実にやろうとしすぎて、もしくはビジネスの基本にとらわれすぎて、何か「送りバント失敗」みたいなことを繰り返していないのだろうかと、ふと思いました。
「2塁打を2本打てば1点」
自分の力を信じて、こんな思考も頭の片隅に入れながら仕事をしていくと、
現実のうまくいかない閉塞感から少しは解放されるかもしれません。